Interviewインタビュー

メディカルフィットネス CUORE

猫山宮尾病院
内科部長 メディカルフィットネスCUOREセンター長
太田玉紀 先生

Facility Information施設情報

メディカルフィットネス CUORE

医療法人 宮仁会 猫山宮尾病院
所在地:〒950-1151 新潟県新潟市中央区湖南14−7
TEL:025-282-2370
URL:https://fitness-cuore.jp/

─メディカルフィットネス施設CUORE(以下クオーレ)を開設されたきっかけ、先生の思いをぜひお聞かせください。

これまで治療方法には、お薬だったり、場合によっては手術というような、様々な方法がありましたが、その中でも、私としては日頃の食事や運動の生活習慣の改善が一番大切である日常診療の中で感じておりました。そこで、運動療法を主体として、診療ができる現場があるといいなと強く思うようになり、現在メディカルフィットネスにて仕事をしております。

─施設を開設されたことで周りへの影響をお聞かせください。

新潟という地域性もあるのかもしれませんが、まず、運動を治療に取り入れるということが、まだそこまで普及していないように思います。そこで、当施設を見たドクターたちからは、「こんなに運動と密着することができるのか」というご感想をいただいております。自分も診療所に取り入れていきたいなと仰っている方がいました。ただ、それを実践するのは自分のところでは難しいので、やはりそういう部分は、医療がしっかりとしたサポートのついた施設に紹介できるとうれしい、というご感想をいただき、それを今、実行しているところです。

─周りの地域・地域住民から、反応はありましたか?

まず、「こんなところがあったのか」という形で、ここが運動施設だということが知られていませんでした。「病院にあるから、病院の患者さんしか使えないものだと思っていたが、なんとなく気になってはいた。そうしたら自分も使うチャンスのある施設だったとわかり、よかった」という声を、近隣住民の方からいただいています。
地域の利用者の方からの反響としては、料金があっても、運動することができる場所が県内にあってよかった、というお声をいただくことが多いですね。
大部分の利用者の方は普通のフィットネスだと利用を断られる、あるいは入会したとしても何をどうしたらいいのかがわからないまま辞めていってしまうそうです。しかしクオーレに来たら、自分の健康状態を見てもらえるだけでなく、自分に合った運動を教えてもらえる。実行したうえで、どんな効果がちゃんと出ているかも確認することができるというありがたいというお声をいただいております。
利用者のなかには30km離れたところから車でおいでになる方もいらっしゃいます。その方からすれば、遠くても、安心して運動できるところに来られるだけでなく効果も実感しているとのことです。普段は自宅付近の、かかりつけの開業医さんで診療を受けながら、運動はここに来られるというのは大きなメリットだと聞いています。

─開設してよかったと思うところ何ですか?

色々な治療法がもちろんありますが、生活に密着したレベルで、食事と身体活動に取り組むことは、予防であり治療の第一歩と考えます。ここから入り込んでいくことが、患者さん・利用者さんにとって喜ばれるという実感があり、やりがいを感じています。劇的な結果が出る方、現状維持の方、目標達成しているという方など、様々な方がいらっしゃいます。しかし、競争ではありませんので、本人の目標に合わせて、一人ひとりに合わせてその達成をサポートしています。

─施設のお客様の声を教えてください。

指定運動療法施設、医療機関に付随する、こういったシステムの運動施設があることを知らなかった、もっと宣伝してほしい、ですとか、もっと普及するといいねというお言葉をいただいております。
他には、普通のフィットネスと違ってプライベートのような空間で混むことが少なく、落ち着いてゆったりできるので、このままの環境を維持してほしいという声はよくいただきます。過去、お客様がどっと増えた時に、ロッカーが混雑したりマシンやスタジオの中も混み合ったりということが起きたのですが、その時に、繁盛しすぎるとお客様の満足度を下げる、もしくは下げかねない状況になるということを学びました。ここについては、運営側が予約の調節をしたり、運動指導員がマシンの使い方の指導や使う順番の誘導をしていくというような取り組みで、サービス低下を防止できると考えております。

─メディカルフィットネス施設を開業されようと思われている方にアドバイスを頂けますか?

こういった運動施設は診療の一部にも取り入れることができるので、その医療圏の地域住民の医療のニーズに則した施設づくりをおすすめしたいと思います。開施設者の意向とかコンセプトもおありだろうからそれを優先するのも大切です。しかし収支を考えるのであれば、地域のニーズに即した施設に歩み寄ってお作りなるのも、必要かなと思います。私の経験から申し上げると、例えばうちの経営者が医療法人なりのコンセプトを決めて作りましたけれども、結局のところ、利用者さんにニーズに合わせていかなければ会員を充足させていくところまでには至っていませんでした。

─先生のところは退会率3%ぐらいでしたね。

そうですね。入会するまでは敷居が高いらしいのですが、お入り頂ければ、ご満足いただけて、継続していただけるというのが、クオーレの特徴となっております。

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